承認欲求の魔物が辿り着いた場所

京都に下鴨神社という神社があるのはあまりにも有名ですが、その敷地内には河合神社という神社があります。

この神社、日本第一美麗神と言われる神様か祀られてて、この世の女性陣が願いそうなお願い事を大体請け負ってくれるというらしい。

とりあえず機会があったので行ってみた。

 

まずね、祭られてる神の呼び方よ…『日本第一美麗神』って！？

中二病っぽさ甚だしすぎるだろ！

一応、玉依姫命(たまよりひめのみこと)という神様らしいですが、二つ名がやばすぎる。考えた人もう少しなんかあるでしょ！？

 

そんな中二感あふれる神様が聞いてくれるお願いはなんなのか？

観光ガイドなどによると、「女性が美しくなりたいという美容に関しての願望や、安産・育児・縁結び・学業・長寿の神様」とのこと…

 

うん、まぁ美麗神というくらいですから美容に関してのというのは良いでしょう、願望っていう言い方がちょっと引っかかるけど…

安産・育児・縁結びあたりもまぁ…女性の方が祈願しがちな項目ですしね。

 

でもさ…学業・長寿って！！

おい！！盛り込みすぎじゃないですか？？

もう女性が祈願しがちとかじゃないよね、とりあえず全部のせ！みたいなこの感じ有りなの！？ご利益全部乗せかよ！！

 

で、実際どんな所なのか？

なんか一言で言うなら、フツーの神社でした。ほんとに規模的にも大きすぎず小さすぎずでね。

ただ…やはりそこは美麗神の神社ですよ。

そこの絵馬が手鏡の形をしているっていう独特な形状の物なんですがね。

それに自分の使っている化粧品使って顔を書くと美人になれると、いうわけですよ。

身も心も美しくなれますように的な祈願をね、みんなするわけですよ。

 

数が多すぎ！！奉納場所に対して奉納されてる絵馬のかず多すぎだから！

そんなみんな祈願する！？ってくらい奉納されてました。

奉納場所から漂う全国の女性陣の美を望む思いの強さよ！

もはや、ある種禍々しささえ感じるありさまです。

業ふけぇ…深すぎる…

 

顔面はともかく心とかは神に頼む前にやりようがあるだろ！という辛辣な突っ込みが聞こえてきそうだが、もうそんな事は全国の美への願望の前には掻き消えるレベル

 

そこにはまぎれもなく、全国の女子の綺麗になりたい！！の気持ちが集結しておりました。

 

境内をふらふらしつつ、膨大な量の絵馬と、それに込められた願望に思いを馳せる時、そもそもなんでみんなそんな美人になりたいのよ？って思う人もいるかもしれませんがね、この「綺麗になりたい」って結局は承認欲求を満たす条件の一種なんですよね。

綺麗になる事ってこの場合ゴールじゃなくて、綺麗になったことで得られる何かがゴールなんですよね、実は。

 

「綺麗」「美人」という評価を他者から受ける事

評価を受けた結果ちやほやされる事、または具体的な恩恵を受ける事

 

美しいという評価を受けるって、相当人間の承認欲求を満たしてくれる事なんだと思うんですよね。

 

お仕事や学業やスポーツ、音楽等で一定以上の評価を受けてる人はピンポイントに美について神頼みしないような気がしますし。(独断ですけど…）

 

 

幼少期から身の程をわきまえないレベルで承認欲求が強く、自他ともに認める承認欲求魔人の私がこの神社に辿りついたのはある意味必然だった気さえしてきたところで、これはもう書こうと絵馬書こうと思いました。

新大陸(30代)上陸が目前に迫る時期だったこともあり焦り始めていた私はでかめにはっきり絵馬に書いてやりました。大きめの字で…

 

「綺麗になってちやほやされたい！！」

 

もうね、私ほどの承認欲求の魔物になるとね、綺麗になりたいがゴールでない事を知ってしまっているわけですから、そりゃゴールまで書きますよね。

2013年…年末の京都で、承認欲求の魔物が美麗神に祈願したこの願い、成就する気配が無いまま、2015年の年末を無事迎えました。

そして、私の中の承認欲求の魔物は引き続き衰える気配は無いまま今日も元気です！

でも、健康は守られているような気がしますので、ご利益があったと思いたいところです!!

 

なんだったら今年の年末も行ってやろうかな、河合神社aka承認欲求の総本山に…

自分の書いた恥ずかしい絵馬と引きつった笑顔の自分を収めた写真データが入っている友人の携帯が壊れる事を祈りながら…